ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

一緒に帰ろうよ…

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

門限のなかった小学生。

 

それが僕でした。

 

兄は、17:00に戻らないだけで

 

父親からガンガン殴られた。

 

僕は何も言われなかったので

 

ありえないほどにズボラだったんだ。

 

 

女の子の友達と、男の子の友達がいた。

 

2人と帰る。楽しかった。

 

ツツジの蜜を吸って帰ったり

 

オシロイバナで、パラシュート作ったり

 

口に水を溜めて、どこまで帰れるか試したり

 

石を蹴りながら家まで帰れるかとか

 

落ちてるものだけでロボットを作ったり

 

先生からもらったチョークで落書きしながらとか

 

五番目に僕らの前を通過する車の色当てたり

 

よろよろ歩くおじいちゃんを尾行したり

 

水溜まりで、犬のフンを溶かしたり。

 

当然、こんな事をしながら帰れば、

 

帰りは激烈に遅くなる。

 

いつしか2人は、僕と帰ってくれなくなった。

 

2人は、両親からすごく怒られてしまったんだ。

 

 

僕は、イカれた子供と呼ばれていた。

 

帰り道は1人になったが、

 

それもまた楽しい。

 

緑の鼻水をたらしながら、

 

自分で作ったメロディを口ずさみ

 

アリの巣を見る。

 

テレテレー♫ ティティリチー♪

 

アリさんがうまく帰宅できる様に、

 

巣の周りの障害物を取り除く。

 

虫の羽とかを家に持ち帰る姿が、

 

本当に大変そうに見えたんだ。

 

 

アパートの前を通った。

 

人の家の玄関ドアの前に、

 

どんぶりがあった。

 

見ると、スープが残っている。

 

細かい油が浮いているんだ。

 

僕は、横にあったお箸を手に持って、

 

細かい油を、一つにしてあげる事にした。

 

チチリチッチー♪テレララー♫

 

結構楽しい。細かい油は、

 

やがて大きな油になりかけた。

 

油の大王だ!やったね!

 

 

ふと見上げると、

 

男の人が立っていた。

 

『何してんだよ!!』

 

混ぜないで!細かくなっちゃう!!

 

僕は、油の大王を壊されたくなかった。

 

頭にゲンコツを喰らった。

 

〈ガッ!!!〉

 

カチンと、僕の上下の歯が当たる。

 

かなり痛かった。

 

帰宅して、母親に叩かれた話をした。

 

不憫に思ったのか、

 

僕に、ポタポタ油を買ってくれた。

 

わかるかな?うまく説明ができない。

 

下に液体が溜まっているんだ。

 

それを、ひっくり返すと、

 

ぽた、ぽた、ぽたっと。

 

一滴ずつ、油みたいなのが落ちるの。

 

何色かあって、僕は緑にした。

 

やがてそれは、下に溜まり。

 

僕が尊敬する、油大王になる。

 

そして、それをまたひっくり返すのさ。