ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

社会の歯車

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

この前、友達のおじちゃんに会いに行った。

 

僕の事を覚えている様には思えなかったが、

 

車椅子を押して、川沿いを散歩した。

 

友達のコロナに罹患して、

 

ここまで弱ってしまった事が悲しかった。

 

1人出ると、家族も感染する。

 

この恐ろしい病気が、心底憎い。

 

 

中学の3年間は、勉強も部活もしない、

 

人生で最もつまらない時間でした。

 

思い出がほとんどない。

 

でもちゃんと学校には行ってたんだ。

 

寝てるだけなんだけどね。

 

 

つまらないから深夜に遊ぶだけの人。

 

夜中の行動は、どれもダメなものばかりで、

 

少しの失敗も許されないスリルがよかった。

 

 

奇行ばかりの僕に、父親は激怒した。

 

喧嘩した時に、父親が言った。

 

『お前を堕ろして、その前を育てりゃよかった』

 

中1、中2では力負けした。

 

負けたのが悔しくて壁を殴ったら

 

その音でまた父親が向かって来た。

 

『上等だ!このガキ!!半殺しにしてやる』

 

兄貴がされたのと同じ攻撃を喰らった。

 

小さい頃からほぼ毎日

 

兄がこんな暴力を受けていたのかと思うと

 

深夜、両親が寝静まったあとに、

 

僕をたくさん殴ってきた事が、なんか理解できた。

 

 

中3では父親を叩きのめせるほどに強くなれた。

 

でも、それ以来、口喧嘩はしても、

 

殴り合うことは一切なくなった。

 

この強さがあれば、母親が出ていくことも

 

止めれたのではないかと思うと残念な気持ちになった

 

 

たまに母親が僕に会いに来た。

 

2人でしばらく過ごし、

 

また2人で駅まで歩く。

 

電車のドアが閉まる時、

 

母親はいつも泣いていた。

 

 

高校も行かないといけないものならば、

 

あと3年もこの時間が続くのかと思うと

 

さらに気が狂いそうになった。

 

 

見かねた友達のおじちゃんが、

 

僕を、夜のお出かけに誘ってくれた。

 

深夜に、ある荷物を運ぶ。

 

それの助手になったんだ。

 

 

24時間開いているコンビニに、

 

本屋が付いているところがあった。

 

おじちゃんは、僕に漫画を毎回買ってくれた。

 

 

行ったこともない街に、荷物を降ろす。

 

駅ビルであったり、山の上だったり、

 

海の近くの商店街だったり。

 

その場所に、フォークリフトがあれば、

 

僕は車内で漫画を読んでいればいい。

 

メットを被り、おじちゃんが全部1人でやっていた。

 

ない場合は、一個ずつ降ろして納品場所に積む。

 

そこで僕の出番。

 

汗ばむくらいに荷物が多い。

 

おじちゃんは大喜び。

 

部活動はやらなかったから、

 

これが運動のかわりになったんだろうね。

 

その時、ずっと感じていた事がありました。

 

必要とされてる事は、こんなに嬉しい事だと。

 

 

僕の降ろした、この山の様な荷物は、

 

明日の朝には開封されて、

 

そこでの仕事に使われて、

 

日本のわずかな地域なんだろうけど、

 

社会の歯車を回しているのかな…って。

 

 

おじちゃんは、僕の更生をしてくれた。

 

だけど、毎回くれたお小遣いが多すぎた。

 

後に高校で経験する、アルバイトの時給が

 

あまりにも低すぎて、それが普通と思えるのに

 

時間がかかったくらいでした。

 

 

その後の進路は、友達と同じ高校を選んでも

 

キミじゃ無理だよと、全部だめだった。

 

担任はすごくいい人で、

 

学区外だけど、県立を探してくれた。

 

定員割れでしたが、僕はテストも受けれて

 

ちゃんと高校に行けたんだ。

 

そこでの3年間は、問題は起こしたが、

 

とても、とても楽しかった。

 

 

どんなに酷い仕事でも、

 

まずはやってみようと、なぜか思える。

 

『仕事』と言う言葉が好きなのは、

 

このおじちゃんのおかげ。