ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

この人の彼氏が羨ましい

こんばんわ。今日も何となく書きます。

 

昔、父親が暴れ、母親を逃した。

 

軽自動車で、この暗闇の中をどこに逃げたのか

 

それだけがずっと心配だった。

 

それからは父親と暮らす事になる。

 

母と兄の悪口ばかり毎日聞かされ、

 

心からうんざりしていた。

 

そのうち、くちごたえをするようになり、

 

激しい喧嘩になる。まだ力及ばず負け、

 

悔しくて壁を殴ると、その音でまた向かってくる。

 

力尽きてぐったりしてるところに、

 

『お前を堕ろして、その前を育てりゃよかった』

 

なんか、心に刺さる深イイ話をされて

 

心がすさんでいきました。

 

でもまだ弱い。こいつに従うしかないか…

 

時は流れて、高校1年になりました。

 

父親の作ってくれた弁当を持って登校。

 

凄まじい料理を食べて過ごします。

 

 

ある日、隣の女の子が言いました。

 

『可哀想。あたしが、明日から作ってあげる』と。

 

そこからの授業なんて、耳に入らない。

 

ずっと、その子と遊んでばかり。

 

楽しい…すげぇ楽しい!!!!

 

 

その夜、弁当の事で喧嘩になったが、

 

そんな事は伏せる。

 

朝イチで弁当を渡された。

 

早く昼になれッ!!!!

 

2人で弁当を開ける。し、しあわせ…

 

おいしぃなんてもんじゃない。

 

感謝しまくって食べた。

 

 

5時間目に聞いてきた。

 

『ねぇ?何が好き?』

 

キミが好き!と答えたいところだが我慢。

 

えびピラフが好きなんだよ!と答えた。

 

翌日、がっついて食べたら、ピラフのエビが、

 

一匹、床に落ちた。拾って食おうとしたら、

 

『ダメッ』と言われたので捨てる事にする。

 

だけど僕は、そのエビを、そっと机にしまった。

 

この学年が終わる時、教室のスピーカーの上に、

 

このエビを置いた。卒業式の日、

 

この一年の教室に行き、スピーカーの上を触ると、

 

ホコリにまみれて、エビがいた。

 

僕は1人微笑んで、高校を卒業したんだ。

 

あ…脱線したね。話を戻します。

 

 

ある日、隣の子が言う。

 

『ねぇ、あたしの羽を抜いて』

 

ノースフェイスのダウンから、羽が出てる。

 

あはは。なんだそりゃ。僕は羽を抜いて渡す。

 

何をするのかと思ったら、羽をフー!って吹いて、

 

前のコの背中に誘導。そして、羽は背中に着地。

 

2人で吹き出しそうになるが、我慢。

 

僕は、その子がフー、フー、ってやる姿に、

 

心を奪われていた。か、か、かわいい!!!

 

ダウンから飛び出した羽を、前の子に付けて

 

授業は終わっていく。

 

僕は、この子の事が、完全に好きになった。

 

高校生活の春がいきなり来たんだと、

 

信じて疑わなかった。

 

 

当時、僕の学校は援助交際がさかんで

 

みんな年上の彼氏がいた。

 

同級生が、ガキに見えて仕方がなかったそうだ。

 

例外なく、この子にも彼氏がいた。

 

駅からトコトコ歩いていたら、

 

学校のそばで、男性の運転する車から降りてきた。

 

僕は、あッ!!!と、道を変えた。

 

お父さんじゃねえし、兄貴でもない…そうか…

 

何にも知らないふりをして1年を終わらせました。

 

中学からバイトをしていたので、

 

買い弁が出来た。周りがそれを始め、

 

僕もそうすることにしたんだ。負担だもんね。

 

でも、ずっと仲良しだったよ。クラスメイトとして。

 

 

料理も上手で、話も面白い。

 

生きてる事に、余裕さえ感じる。

 

釣り合わない事は、1秒でわかるんだ。

 

この人の彼氏が羨ましい

 

せめてもの反撃として、

 

インテグラという車を、今でも嫌いです。