ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

疲れた顔の社長

こんばんわ。今日もなんとなく書きます。

 

夕方の勤務先から社長を連れて帰ってきた。

 

昨日から一睡もしてないのに、まだ働こうとしてる。

 

早く楽をさせてあげたいなぁ…

 

 

夜、一緒に食事をする事になった。

 

前の職場から僕を引き抜いてくれる時、

 

何度か、お弁当を作ってもらった。

 

手作りのエビピラフなんか作ってくれて

 

超美味かったですよ!って話すと

 

『胃袋を掴んだワ♪』なんて喜んでくれたっけ。

 

 

…数年前、道路に野次馬がいて

 

興味本位で話しかけた。

 

『何があったんですか?』

 

この先で、人が亡くなったんだ。

 

それが、社長の彼氏だったと、あとで知った。

 

 

僕も去年、彼女を亡くした。

 

事務所を深夜に飛び出し、

 

面会バッチを付けたまま、泣き腫らした目で出社。

 

みんなの前で泣く事はなかったが、

 

その日は、1人になると涙が勝手に流れてた。

 

悲しい歌ばかり聴いて、なんとか心を保った。

 

 

互いに痛みを知ってるからなのか

 

常に助け合うようになった。

 

ただ、思うように業績に反映できない。

 

せっかく一緒に働いているのに

 

それが残念でならない。

 

僕にはもう何もない。

 

幸せにしたかった人が消えてしまった。

 

 

ふと気がつくと、スースー言ってる。

 

社長…  疲れ切った顔で眠りに落ちている。

 

今は、この人の為だけに生きていたい。

 

2人で食うはずのイカの唐揚げを

 

こっそり1人で全部食べて事務所をあとにした。