ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

父親と過ごすゴールデンウィーク

こんばんわ。今日もなんとなく書きます。

 

再婚してまた別れ、1人になった父親。

 

寂しがるので会いに行く。

 

その再婚相手と過ごした愛の巣の2階を、

 

僕の荷物置き場にしてみたんだ。

 

彼女の遺品をいくつか置いてある。

 

会社に保管してたら、日記とかあってさ…

 

 

よく着てたエプロン。

 

僕を心配して買ってくれた送風機。

 

箱根駅伝見ながら食べな』とくれた漬物。

 

…女々しいでしょう。捨てれない。

 

スマホには、動画もあるし、声も聴ける。

 

生前の姿がいつでも見れるのは恵まれてるね。

 

…床に無造作に置いてあるエプロンに視線を落とす。

 

ここで書くのもなんだけど、このエプロン、

 

一度、腕を通したことがあるよ…ばかだよね。

 

いつも着てたなぁ…どんな感じなのかなぁ…と。

 

父親が階下から声をかけてくる。

 

『なぁ!外でメシ食おうぜ?』

 

膝を悪くしている父親は、2階には来たがらない。

 

どこの家もそうだよね。2階はいつか荷物置き場になる

 

 

飲食店に入る。子供が楽しそうにはしゃいでいる。

 

座敷が大家族ばかりだ。

 

ゴールデンウィークだもんな…

 

父親と2人で腰をかけた。

 

父親が言う。『なんか俺たち場違いだな』と。

 

『俺は親戚とも疎遠。おまえは未婚』

 

『まぁ、いいんだけどよ…』

 

いつもは1人なのが、息子がいるからだろうか。

 

父親は、いつになく饒舌だった。

 

 

外で食事をしていて思う。

 

マスクをしている人がほんと減ったなと。

 

毒性が弱くなったから??

 

んなことないよね。外回りしてるとさ

 

普通に寝込んで、死んでるやつ見るけどなぁ。

 

 

2021年〜2023年で、僕の親しい人ばかり

 

6人も逝ってしまった。コロナ関連が5人。

 

介護の仕事を手伝うが、みたことのない死因。

 

それが僕の親しい友人達に降り注いだ。

 

ウイルス性脳炎、ウイルス性心筋炎、肺塞栓…

 

でもコロナを原因としないかもしれないし、

 

ワクチンでもないかもしれない。

 

なんなの!?なにそれ!!聞いた事ねぇよ!!

 

神様、5人は死ぬ予定じゃなかったんでしょう??

 

レストランで1人   …目の前に父親はいるが、

 

子供達の賑やかな声の中、そんな事を思った。

 

 

帰宅して、父親が口を開く。

 

『もうコロナは終わったな。マスクいらねーか』

 

同じような事を考えてたのか…

 

エリマキトカゲとか、たまごっちとか…

 

そんなブームみたいなのが来て、それが去った。

 

その時には、7万人超えの人たちを連れて…

 

心が弱かったのか、気持ちの整理がつかないよ。

 

 

コロナ禍だけど、霊安室で棺のそばまで行って、

 

別れる事ができた。ありがたい事でした。

 

だけど、その時横にいた友人は、数ヶ月後に

 

棺に入って同じ霊安室にいたよ。

 

…物言わぬ骸になってね。

 

LINEを見るとその日の朝に話をしてる。

 

4:00に、おはよー!  『はえぇな!行ってらー!』

 

死亡が6:20  理解が追いつかない。

 

このメンバーが死に絶えた事で、

 

僕の20代後半の頃を知ってる人がいない。

 

ただ父親のところに泊まりに来ただけなのに、

 

みんなを思い出した。

 

寂しいよ…ただ過ぎていく時間が悲しいよ。

 

2階の暗い部屋の中で、コロナ禍を生き残った僕は、

 

深夜の2時に、こんな事を書いています。