ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

ジングルベル

おはよぉ。今日も何となく書きます。

 

社長の息子が、怖い動画を見ている。

 

付き合って見ていると意外にも見れるもんだね。

 

僕の頃は、宜保愛子さんの本とか、

 

夏になると出る、学研の怖い話とかじゃないと

 

そんなのに触れる機会がなかった。

 

 

あとは、ほら、あれよ。

 

今はやらないらしいね。

 

教室の外の壁に、先生だか、同行者が撮影した写真を

 

貼り出してさ、みんなが廊下を歩いて見て選ぶ。

 

林間学校と、修学旅行の写真を買うやつ。

 

僕の学年は、5年の林間学校。

 

焚き火に顔が写りこんだ。

 

そして、6年の日光の華厳滝では、

 

岩場に顔半分、こっちを見てるのがあった。

 

心霊写真か…

 

買っておけばよかったかな。

 

不思議と、誰も興味を示さなかったんだ。

 

男子も女子も、コソコソ買うのは

 

好きな人が写ってるやつ。

 

自分は写ってないのに 58番を1枚 とか書くと

 

先生にバレて、公表されたりしてしまうんだ。

 

 

あ、そうだ。本題の話だね。

 

今からネットで検索するよ。え、えっと…

モンスターファームと… ほう。 1997年か…

 

かわいいな。今はこんなに気持ち悪い男だけど、

 

あの日、背中にこのゲームソフトを入れて、

 

兄の一人暮らしをしている家に行ったのだ。

 

僕を呼んだ理由は、1人でつまらないから…

 

兄も可愛いところがあるにゃ。行ってやるか。

 

 

兄は後ろで、僕のゲームを見ていた。

 

懐かしい兄弟の時間が過ぎてゆく。

 

…昔を思い出す。

 

僕が、兄の背中と、ゲーム画面を見てる時は、

 

小学生で、ゲームはファミコンだった。

 

 

夜になり、兄が言った。

 

『ここさ、彼女も来るんだけど、

夜になると帰っちゃうんだよ。』

 

…え!?

 

暗い夜が嫌いなのかな。まぁ、女の子だしね…

 

(当時は事故物件なんて言葉知らなかったんだ。)

 

兄から、理由を聞かされた。

 

夜になるとさ、小枝を折るような音がする。

 

鈴の音もして、それが嫌で帰るらしい。

 

へー

 

… 当時から、そういうのは確かにあったんだ。

 

僕は、この頃にはいくつか経験してて、

 

事故現場横の工場にいたことがあるんだけど、

 

そこは雨が降ると、視線を感じるところだった。

 

雨の日に起きた事故だったらしいから、

 

恨めしいのだろう。

 

そして夜も更けてきた。

 

 

ここはマンションだったのだが、

 

ベランダの室外機のあたりで、

 

パキっと音がした。

 

兄が言う。

『これこれ、この音。』

 

もっと頻繁に聞こえるらしいが、

 

3回程度だった。

 

そうこうしてるうちに、室内で音が出始めた。

 

眠りはしないが、布団に入って天井を見上げていた。

 

まるでサラウンド。鈴の様な音が聞こえる。

 

これを、兄の彼女は

 

サンタクロースのジングルベルと思ったという。

 

これってさ…鈴というよりは…錫杖だよ。

 

何かが見えるわけでもない。音だけ。

 

 

兄も引越し、数年が経って、

 

大島てるというサイトがあると教えられた。

 

兄と2人で、あのマンションを検索。

 

メラメラ。

 

あはは!だよなぁ!!あんなの心理的にやだわ。

 

兄の部屋とは違う部屋番だったが、

 

どの部屋でも聞こえるんじゃないかな。

 

天井の少し下あたりを、

 

ぐるぐる回ってる感じだった。

 

 

社長の息子も、社長から話を聞けばいいのに。

 

病院勤務していたから、結構知ってる。

 

家族と会わせたあと、

 

ご遺体を霊安室にベットごと運んでいる時に

 

『ねぇ』と

 

誰かに話しかけられたそうだ。

 

2人で移送中で、2人で聞いたから

 

間違いないという。

 

亡くなったばかりのその人、もしくは

 

別の人だという。

 

夏が近いから、こんな話をしていくね。