ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

あの頃へ

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

安全地帯がシングルを出した。

 

僕の時代のシングルは…

 

あ、CDの事だよ。パキッて折れたりするやつ。

 

あれ、折る人いないね。

 

折れない様にケースもあった。

 

 

 

財布に2,000円入れて

 

CD屋に向かう。

 

チャリンコに乗って軽快に走る。

 

そんな時です。

 

3台のチャリンコが僕に追いついた。

 

『止まれ!』『降りろテメー!』

 

あ!!この前、僕を絡んできた奴だ。

 

あの時は、女の子も連れていたが

 

今日は3人なのか…

 

生まれて初めて

 

同じ奴に絡まれた。

 

 

『財布見せろ!とらねーからよ!』

 

『何ビビってんだよ!』

 

言いたい放題。

 

安全地帯…買えなくなっちゃう…

 

 

また殴られ始めた。

 

なんで僕はいつもこう、

 

何人かに襲われるんだろう…

 

殴る蹴るは、兄貴にやられてるから

 

そこまで苦ではなかった。

 

イラついたのが、

 

1人だけ、平手打ちをしてくる。

 

楽しそうに何度も。

 

そいつにやられるたびに

 

耳の近くだから

 

ピー  って耳が鳴る。

 

 

結局、2,000円は盗られ

 

『お前、いいやつだな。行っていいよ!』

 

と、許しの言葉を頂いた。

 

何日かして、結局CDは買えた。

 

いい歌だね。安全地帯の『あの頃へ』

 

 

僕は夜行性で、深夜に活動していた。

 

夜はいいよ。静か。

 

この日は、友達と2人で歩いていた。

 

前に人がいる。

 

犬の散歩だ。

 

犬を飼ってる人は大変だなぁ…って思った。

 

すれ違う時に目が合った。

 

あ…

 

僕は、なんかうれしくなった。

 

バチンバチン平手打ちをしてくれた

 

2度も絡んでくれた奴だったんだ。

 

優しく声をかけて動きを止めさせる。

 

僕だとやっとわかり、

 

逃げるそぶりをみせる。

 

2人で前後をふさぎ、逃がさない。

 

人を呼び止めてから暴力に入るくせに

 

この人ときたら、人並みに恐怖を感じてる

 

 

連れてる犬が邪魔だから

 

道路標識の側の柵に繋がせた。

 

深夜の犬は邪魔な存在で

 

1匹が吠えると、連鎖する。

 

こいつの犬は、バカなのか、賢者なのか

 

それをしなかった。

 

飼い主のバトルを静かに見守るらしい。

 

 

1対1を提案。

 

『あ!?』とか『このザコ』を僕に言ったくせに

 

今日は『嫌だ』を連発。

 

なら、2対1でいいのかよ。

 

僕にしてくれた様に

 

ほっぺたを引っぱたいてやった。

 

やっとその気になったみたいだが

 

嘘みたいに弱かった。

 

 

あの日、無抵抗な僕は

 

こいつに顔を蹴られ

 

歯が少しグラグラになった

 

そんな自分を思い出して

 

こんな奴にやられたのかと情けなくなった。

 

 

姑息な奴で、

 

座ってると僕が攻撃しないのを学習した。

 

その情けない姿に腹が立ち

 

立ち上がらせて

 

名前を聞こうとしたら

 

足がガクガク震えてる。

 

僕が絡まれた同じ場面の時、

 

靴が脱げた状態の僕に攻撃し続けた。

 

こいつは、僕の髪を掴んで

 

名前を聞いてきたくせにね。

 

 

座り込んだそいつを残し

 

僕らは歩き出した。

 

ここだって我慢したんだよ。

 

あいつは『もう行っていいよ』って

 

僕に言って、

 

ヨロヨロ歩く僕の背中に

 

いろんな言葉を浴びせたんだから。

 

 

勝ちしか知らなかったこいつには

 

いい経験になったのではないかと思います。

 

友達に、あいつはなんなのかと聞かれて

 

2,000円カツアゲされた奴と答えた。

 

友達は大笑いした。僕に同情してくれて

 

サークルKで、お菓子を買ってくれた。