ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

祖母を思って

こんにちは。今日も何となく書きます。

 

昨夜、同僚にもらったカップ麺を食べるニャ。

 

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見たことのないどん兵衛

 

これを朝から食べるよ。

 

ふと、祖母を思い出した。

 

『食べたいけど、すぐに気持ち悪くなるの…』

 

好きな食べ物は、どん兵衛という可愛い人。

 

 

戦時中の写真を見たが、かなりの美人。

 

旦那さんを早くに亡くし、

 

隣の家の失火にて、家を無くし、

 

残ったのは仏壇だけだったと、

 

他にもたくさんの苦労ばかりした話を聞いた。

 

そのせいなのか、私の知っている顔は、

 

しわくちゃなんだよ。

 

まだ50代なのに、今で言う80代。

 

苦労がそうさせてしまったのだろうね。

 

60代で他界してしまったけれど、

 

神様みたいな人だった。

 

 

こっちに何かあると電話してくる。

 

僕の母親が父親に暴力を受けていると

 

何故かすぐに察知した。

 

夏と冬に会えるのだが、

 

それさえも父親は、予定を変える。

 

向こうの家に馴染めないから

 

行くのをやめたりもしちゃうんだ。

 

遊ぼうとしてかった花火、プール券。

 

用意してくれる食事…

 

行くのやめたとか、着いてすぐ帰る!をするので

 

祖母は、僕らが帰った後に寝込んでしまったとか。

 

親戚からも、それだけはもうやめてといわれても

 

何度も繰り返したっけ…

 

 

祖母は心臓が悪くて、乗り物も難しい。

 

そんな祖母が、電車を乗って会いに来てくれた。

 

雪の日だった。

 

水戸で買ったという、大きなゼリー。

 

僕は喜んでそれに飛びついた。

 

心臓が悪いのに、雪で遊んでくれた。

 

僕は何で無茶をさせたのだろうか。

 

でも、楽しかった。茨城に行かないと会えないのに、

 

思う存分甘えることができました。

 

 

時は流れ、最後の時。

 

父は、親戚からの電話をほとんどスルー。

 

『危ないよ!早く来て!』の連絡にも

 

お前らの家系は、役者だから、簡単には死なないと。

 

『もう会話が出来なくなったよ。早く来て』

 

ようやく立ち上がる。

 

母親は、発狂しそうになっていた。

 

病室に入り、きたよ!!となった時、

 

呻吟となった。

 

母親が、普段呼んだ事のない名前の、

 

『かぁちゃんー!!!』と叫び泣き崩れるのを見た。

 

優しかった人が失われた瞬間だった。

 

 

両親は離婚し、僕は父方についたので

 

母親になかなか会えないが、

 

会うと僕に『おばあちゃんに似てきたね』と言う。

 

大根の花と、どん兵衛が好きな、

 

あんな優しい人に近づけたのかと思うと

 

なんか嬉しくなる。

 

年末ではないがどん兵衛を食べて

 

ふと祖母を思い出した。