ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

女の子に近寄ると

こんばんは。今日もなんとなく書きます。

 

山道を走っていて電話が来た。

 

はじに寄せて電話をした。

 

僕はその時、手持ち無沙汰ってやつで、

 

ブレーキペダルを踏みながら電話をしていた。

 

その電話は、思ったよりも長いものになった。

 

 

さて、行くか…ん!?んん!?

 

バッテリーが上がった!!!

 

ち、ちきしょー!!!なんてこった!!!

 

近隣の整備工場から人を呼び、

 

バッテリーを買った。

 

12,800円に消費税。

 

感謝はしたが、高い!!!くそっ!!!って

 

思ったのさ。

 

翌日から僕は、車にブースターケーブルを積んだ。

 

同じ事が起きたら胸糞わりぃんだもん。

 

それは功を奏し、同僚3人を助けることになる。

 

 

そして、4人目を助ける日が来た。

 

あの日、自分がやられた山道に、

 

女の子が空を見上げていた。

 

あれは、バッテリーだな…

 

下心なんかないよ。信じてね。

 

僕は、Uターンをかます

 

車から降りて、女の子に近寄る。

 

薄暗い山道。心細いだろうに…

 

女の子は『はああぁぁっ!!』って、

 

恐怖の表情を見せる。

 

…な、なんもしないよ…

 

 

手を見ると汚れている。

 

なんとかしようとしたんだね。

 

切り傷まであるじゃんか…

 

僕は、人からもらった絆創膏が余剰にあったので

 

その子に渡す。そして、ドラえもんのように、

 

ブースターケーブルを取り出した。

 

プラプラ。マイマイ

 

手慣れた手つきで復活よ。

 

 

女の子の僕を見る目が変わった。

 

なんか、少し嬉しい。し、下心なんかないよ。

 

その子は、文房具の会社だとかで

 

僕にお礼がしたいと言ってきた。

 

ふふ。なんもいらないよ。

 

え!!?しょ、しょくじ!?

 

う、うん!! と、言いそうになるのを抑えて

 

別れる行動を取ると、その子は名刺と、

 

文房具をくれた。

 

スマホで印刷ができるテプラと、

 

Dr.グリップというボールペン。

 

どちらも究極に便利なシロモノで、

 

今でも使っている。

 

 

 

今日も車にブースターケーブルを積んである。

 

その奥には、絆創膏。

 

絆創膏か…  

 

『絆創膏つけたげる。手を出して!』

 

…僕が怪我をした時、通りかかった人を思い出す。

 

そっか、あの人から始まったのか…

 

優しさの連鎖というか、なんというか…

 

お礼を言おうとしたら、ポロシャツの文字…

 

なんちゃら看護ステーションって胸に…

 

なのに、変態な僕は、その文字よりも

 

その人の胸のふくらみを見てしまったのを恥じた。

 

あぁ…男ってやだね。