ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

好きだったもの

こんばんわ。今日も何となく書きます。

 

子供の頃の宝物。いろんなのが好きだったけど、

 

僕がこよなく愛したものは、

 

夜光る物なんだ。

 

なんか、夜中に1人だけ目が覚める子でさ

 

みんなの寝息を聞きながら、なんか寂しくなった。

 

というのはさ、近所にいた高齢のおじいさんがね

 

こんな事を言ったからなんだ。

 

『お前は1番小さいから、お前が大きくなったら

家族はみんな死んでしまう。お前は1人ぼっちだ』と。

 

家族4人で寝ていて、誰も起きない。

 

それが、一人ぼっちになった瞬間だと思い込んだ。

 

ボクは…いま…ひとりだ…

 

みんなボクを置いて行ってしまった…

 

究極に悲しくなる。オレンジ色に光る

 

豆電球の下で、父、母、兄…

 

3人の顔を見つめ、みんなずっと元気でいて…

 

涙なんか流れちゃったりしてね…バカだのう。

 

 

そんな時に、枕元でぼんやり光るおもちゃ。

 

ボクは、夜光塗料っていうのが大好きだったんだ。

 

鬼太郎の、のびのび人形の、ぬりかべ。

 

夜光るポッピンアイ。

 

νガンダムを映画館で見てもらったガン消し。

 

そして、スラメーバ三兄弟。

 

全部が、夜に緑色に光る。

 

たまらなく好き。わかってくれるかな…

 

 

近所に友達が3人いたが、みんな女の子。

 

幼馴染が、みんな女の子だった。

 

そのうちの1人が、引っ越してしまう事になった。

 

小学校一年で行ってしまう。

 

学校は同じだったが、寂しいよね。

 

お別れに、カーテンを送ろうと思った。

 

母親と、カーテンを買いに行く。

 

星の柄で、夜光塗料が付いている。

 

夜になったら、プラネタリウムみたいになる。

 

これは美しい…別れにぴったりだ。

 

 

神社で遊びながら、彼女に聞いてみた。

 

いついってしまうの?

 

『え〜?な〜に〜じゅうさんだよ』

 

23日か…

 

僕はその日をまった。バイバイする時、

 

あの子は泣いたりするかな。

 

 

自転車のカゴにカーテンを入れて会いに行く。

 

四つの部屋のあるアパート。

 

今でもあの建物を忘れない。

 

ピンポンを押す。

 

あれ…!?いないぞ。

 

彼女は13日に引っ越していた。

 

仕方なく、自分用にした。

 

 

寝静まる家族。ボクの家は、豆球で寝る。

 

室内がオレンジ色。だから、光り方が甘い。

 

真っ暗にして寝てくれないから、

 

そのうちどうでもよくなった。