ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

一年前の今日に

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

一年前の今日だった。

 

社長の息子と、事務所で深夜にガンダムの動画を

 

スマホで見ていた。突然そのスマホに電話。

 

…彼女が危篤だとの知らせ。

 

1度めの電話は、知らない番号だから出なかったが、

 

まもなく日付が変わろうというのに、

 

もう一度かかってきた。あ…まさか…

 

出てみて慌てた。1秒も無駄にできないのにね。

 

間に合わなかったよ。

 

僕の名前を呼んでいたと聞かされた。

 

家族につながらないから、

 

その連呼している名前を、

 

面会リストから見つけて僕に電話をしたのだと言う。

 

小学校から枯れていた涙が溢れた。

 

何を言いたかったの??

 

誰にも最後を見てもらえなくて

 

寂しかっただろうに…

 

 

こんな時期じゃなければ、

 

ずっとそばにいてあげたかった。

 

退院が近いと聞かされ油断したのもあるが、

 

彼女の母親も同じ死に方をしたのを思い出した。

 

退院が翌日だったのに亡くなったと話していた。

 

こんな気持ちで泣いたのだろう。

 

 

エンゼルケアをしたあとでも血を吹いた。

 

霊安室に移ってからも僕の涙は止まらず、

 

一生忘れない別れを心に刻みました。

 

肺に生じた血栓が彼女の命を奪った。

 

今、ワクチンの後に生じる血栓

 

肺や心臓、そして、脳で起きるよね。

 

否定派と思われてしまうかもしれないが、

 

6度めを打つ人たちを心配する。

 

僕は、まだまだ一緒にいれたはずなのに

 

心が粉々に砕けました。

 

 

もう一年になるのだけれど、

 

随所に毎日思い出す。

 

前を走る車の、後部に付いてる肉球のシール見て

 

ワゴンRにペタペタ貼ってた姿が浮かんだし、

 

一緒に通った道なんか走ると、

 

セピア色に、あの日の自分達が浮かんできた。

 

 

僕のスマホの中に、彼女がまだいる。

 

彼女の娘さんが動画を残していたのだ。

 

僕のあげたお米に、たらこを入れた話をしている。

 

話しかけたくなる。

 

『なんでもないような事が幸せだったと思う。』

 

そんなフレーズがほんとに理解できるよ。

 

交際相手と別れようが、

 

相手が元気で幸せならそれでいい。

 

でも死別ってのは、ほんとに辛いね。

 

『私よりも優しい人を見つけて幸せになって』

 

遺品の日記の一文が浮かんできた。

 

僕なんかと出会わなければ、

 

貴女こそ違った幸せがあったのに…

 

 

もうすぐ1度めの電話が来た時間だ。

 

あの時、すぐに気がついていれば…

 

後悔しかないんだ。

 

…彼女が僕に作ってくれたネコのお守り。

 

これは、車の事故をきっかけに、

 

ペーパードライバーになった僕への

 

交通安全のお守りなんだと言う。

 

今では、マニュアル乗りになり、

 

飛ばしまくるのにゴールド免許だよ。

 

…そんな力を、彼女にも与えたい。

 

そう思った僕は、復調を願い、

 

このネコを彼女の枕元に置いた。

 

『邪魔になったから、押し付けに来たな?』

 

彼女は意地悪そうに笑った。

 

亡くなった朝から、僕がずっと持っている。

 

このネコ、今では僕の作業服の肩のポケットにいる。

 

僕の働いてる姿が好きだと言ってくれた彼女に、

 

毎日見せているつもりだよ。

 

今いる会社が僕の家族みたいになっている。

 

見ててね。頑張るから。