ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

変な派遣会社を渡り歩く

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

高校を出て最初の仕事をすぐ辞めて

 

以来、色々な仕事をしたよ。

 

途中、派遣もやったんだ。

 

派遣先で荷物を盗まれて帰れなくなったなぁ…

 

派遣の時、ひどい扱いをみんな受けてたっけ。

 

どんな食事が出ても、必ず千円のカネが引かれる。

 

ほぉ…千円ねぇ…

 

どんな物を食ってんのかと思い、覗き込むと

 

サークルKのげんこつおにぎりっていうの食ってる。

 

こ、これって、500円しねぇよな…

 

うはは。昼飯までピンハネされてんじゃんね。

 

当時は、働くところがあればそれでよかった。

 

前歯がなくなるのは当然として、

 

指を無くしたり、毒物さわったり、

 

最悪、潰れて死ぬのを見た。

 

電車でわざわざ海の街まで行って働き

 

もらったカネが4980円って時もあった。

 

僕がひどい会社ばかりを選んだのかもしれないが

 

集合場所で体育座りをしているルール。

 

そこに、採用会社がやってきて、

 

顔を覗き込み、今日働かせる人を選ぶ。

 

『こいつと、こいつと、こいつ!!』

 

人を叩いて連れて行くんだよ。

 

奴隷かよ!!って思うよね。

 

僕はそれを見てから、やられたら怒りそうで

 

木に寄りかかって待ってたよ。

 

 

不思議な会社が一社あってさ、

 

そこで働くと、高確率で風邪をひくの。

 

僕は滅多に風邪なんか引かないんだよ。

 

2日後くらいからのどが痛くなり、

 

…あぁ。またやったな。って思うのさ。

 

ガラッガラの声になり、

 

ピンポン玉くらいのオレンジのタンを吐く。

 

同僚と、共通の話題が出る。

 

『またなったよ!オレタン』あはは!!

 

前歯のない顔で2人で笑う。

 

オレンジのタン…ここはやべぇと思ったね。

 

 

派遣で夜勤を選んだ。夜勤の方がカネがいい。

 

今はもう、時給そのものが高いよね。

 

高校生のバイトでも、1500円とかあるじゃん?

 

僕の頃は、680円とかあったような気がしたよ。

 

昔のマックとか相当低かった記憶がある。

 

 

夜勤で、油まみれになる仕事をした。

 

帰宅して家を歩くと、床がギラギラになる。

 

そこで記憶に残る人が2人いる。

 

僕は、夜は飯を食わなかった。

 

そんな時、元弁護士だという人と友達になりました。

 

その人はおにぎりを出して僕に言う。

 

労務で、食事をしないと歯から栄養がなくなる』

 

…は、はぁ…

 

『さぁ、これを食べなさい。』

 

その人が握ったのか、奥さんが握ったのか、

 

大きめのおにぎりをもらって何度か食べた。

 

ボクサーなんか、同じ状況では??

 

別に歯が折れたりしないよな…

 

そんな事を思いはしたが、

 

苦しい生活の時、あのおにぎりには感謝しかない。

 

 

…その時横にいるのが、もう1人のやつ。

 

生まれて初めて潔癖症という奴に出会った。

 

僕のもらうおにぎりを汚いと言う。

 

[他人が触った米とか、よく食えるよな]

 

ほんとに変わった奴で

 

荷物に下着があると聞かされた。

 

お腹でも弱いのかなと思ったが、

 

オナラをすると下着を変えるのだと言う。

 

え!?って思うよね。

 

霧が出るからかえた方がいいのだそうだ。

 

へ、へぇ、そ、そうなんだ…

 

からしてみたらどうでも良い話だが、

 

そんな話をしてる最中も、僕が会話する時だけ

 

自分の缶ジュースに手でフタをする。

 

きっと、僕の唾が入るのが嫌なんだろう。

 

もっと、じゃぁ隣に来るなよ。って言いたいのが

 

こいつの言うセリフ。

 

[なぁ、耳の中、すごく汚いよ]

 

みなきゃいいだろうがって思うよね。

 

完璧そうに見えてそうじゃない。

 

いつも靴紐ほどけてるし、

 

口臭がキツかった。

 

自分が思うほど潔癖じゃねぇんだなって思った。

 

 

仕事内容も出会った人も

 

ただ経験として記憶にあるだけ。

 

無駄だったか?と聞かれたら、なんて答えていいか…

 

こんな環境がまともで、

 

もっと過酷なとこで従事してた人がたくさんいた。

 

日本が元気になるわけがない。

 

人を人と思わない冷たい心が育ったと思います。

 

 

派遣のリーダーみたいなやつがまた変な奴でさ

 

僕が忌引きをしたら、こう言われた。

 

『休んだ分、どこか出てよね。』

 

え?忌引きとかないんですか?

 

『何それ。みんなに迷惑かけた事わかってね』

 

…14連勤かよ。なんだこの会社…

 

『あ、そうだ!あとさ、親戚の名前全部教えて!』

 

え?なんでですか?

 

『何人か死ぬって事でしょ?』

 

ぶへ…

 

『嘘ついて休む人がいるからさ!聞いておきたい!』

 

キャー!!!!

 

低次元で寒気を覚える。

 

今すぐに辞めるべき会社なのに、次の仕事がなくて

 

そこに一年もいたよ。