ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

黒い四連星

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

中学校の3年間ってのは、ぼくにとって苦痛。

 

部活もやらないし、授業中も寝てる。

 

授業を終えたらすぐ帰って

 

何度もクリアしたドラクエⅢをやるだけ。

 

アニメは、バックスバニーとか言うのを見てた。

 

夜になると、みんな部活とか終わって

 

遊びに出る。僕は夜行性だった。

 

帰宅後の昼間は、する事がなくて

 

1人で森に行ったり

 

空き缶の裏に、ジッポーオイルを入れて

 

火をつけてそれを眺めてた。

 

近所から、僕の奇行はささやかれ

 

父親からは、お前狂ってるのか?って

 

よく言われました。

 

 

1人でクワガタを取りに行く中学生

 

近所からそう呼ばれてた。

 

ちがうよ。カマキリも、アリジゴクもとるよ。

 

怖いのは、この森に行くと

 

高確率で絡まれた。

 

 

森で、コクワガタが採れた。

 

やったね!って帰る時

 

前から、高校生が来た。

 

自転車四台。

 

こっちを見ている。あぁ…来るか…

 

彼らは、全員、手にアイスを持っていた。

 

夏だもんね。美味しそうだなぁ…

 

次の瞬間

 

先頭の奴が、食べているアイスを掲げた。

 

僕に見せびらかすのかと思いきや

 

僕の自転車の前カゴに、アイスを投げ込んできた。

 

わぁ!やめて!クワちゃんがいるのに!!

 

そう思う間もなく、次のやつがアイスを。

 

また次のやつもアイスを。

 

最後のやつもアイスを。

 

オーバースローで投げ込んでくるから

 

僕のチャリのカゴと、中の虫かごは

 

アイスでべちゃべちゃになった。

 

ただすれ違うだけなのに、ここまでするか…

 

恐怖よりも、ガンダムを思い出し

 

アムロってすげえなと思った。

 

 

『金ある?』とかも聞いてくる。

 

この森の通りは、本当にタチが悪い。

 

この頃の僕は、なんか居場所がなく

 

この森まで行けなくなるのは嫌だった。

 

それにしても、いくたんびに絡まれて

 

僕のおでこには、

 

『弱』とか書いてあるんじゃないかと

 

本気で思ったよ。

 

 

今日も学校終わったー!

 

さてと帰るか。

 

あと少しというところで

 

後ろから、おーい!と呼ばれた。

 

僕かと思って振り返ったら

 

おないどしくらいの、7人の集団だった。

 

『何ガン飛ばしてんの?』

 

あーあ。今度は家の裏でも絡まれんのかよ…

 

 

部活もやらないし

 

中学校の名前を言われてもわからない。

 

どこにあるかも知らない。

 

なんか名乗りをあげてるけど

 

本当に知らなかった。

 

殴る蹴るを受けた。

 

砂利の上に倒され、顔を踏まれた。

 

 

2人いた女の子のうちの1人に

 

タバコの煙を顔にかけられ

 

もう1人の子には、

 

脱げた靴に、砂利を入れて返された。

 

自分の家が見えるところで

 

こんな目に遭うなんて…

 

…家が見えるよりも、

 

社会人となって寮にいるはずの

 

兄貴の車が見えたんだ。

 

帰ってきてんだな…

 

お尻を蹴られながらそう思った。

 

 

飽きたのか彼らは帰り

 

僕は鼻血を止めてから家に帰った。

 

兄貴が、ゲームを買ってきてくれていて

 

僕は喜んでそれに飛びついた。

 

僕の顔を見ても何も聞かないし、

 

僕も何も言わなかった。