ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

助かったんだ!

こんばんわ。ひどいことを書くのを許してください。

 

中学の時、真冬の夜中に遊んでいた。

 

とある工事現場を通った時、

 

道路に何か大きな布が見えた。

 

なんだありゃ…

 

近寄る。そして、一歩後ずさる。

 

人だった。潰れていたんだ。

 

左側の顔だけは無事で

 

時間の止まった様な顔。

 

魚屋で売ってる魚の目みたいだった。

 

後ろからひかれて、ヘルメットまで割れていた。

 

『人が!!』

 

僕が教えにいくと、

 

すでにそこの人たちは知っている様で

 

私です…みたいな感じで

 

焚き火に当たって震えている人がいた。

 

その日の夕刊にそれが載り、

 

僕は切り抜いて友達に見せた。

 

『これ、僕がみつけたんだぜ…』

 

 

今の時代、スマホがあるから

 

事故ってると、まず撮影してる人を見る。

 

ひでぇな…って思うけど、

 

新聞を切り抜くなんて、

 

僕も同じじゃんね。

 

 

朝方見る事ができる、プレスと書いてある車は

 

新聞を運ぶもので、速度は相当なものです。

 

その車と事故った車は簡単に燃えた。

 

運転席から手が出ていて、

 

助手席からは声にならない鳴き声が。

 

隣にいたおじちゃんに

 

『見るな』と言われた。

 

ああいうのを見ると、普段の自分の運転を

 

戒める必要があるね。1人で乗るならまだしも、

 

誰かを乗せてるなら、超慎重に運転すべき。

 

急いでる時、そんな事故を思い出す。

 

 

怖いのはバイクで、友達を3人もバイクで亡くしてる。

 

ある1人は、現場に靴だけしかなかったらしい。

 

もう1人いるはずだ!って探したら

 

下の民家の庭に落ちていたという。

 

そいつの親から『バイク乗らないで!』

 

って、泣きつかれたのは忘れられない。

 

 

自分の前でバイクが事故り、

 

バイクは火花を散らす。

 

搭乗者は、対向車線に行ってしまった。

 

あっ!!っというまに車に轢かれる。

 

この事故を引き起こした

 

ウインカーを出さずに進路を変えた車は、

 

逃げようとしたので

 

周りの車からクラクションを浴びまくってた。

 

バイクの人に駆け寄ると、耳から血が。

 

そばにいた人が『こいつは、もうダメだ』と言うと

 

その人の目から涙が…

 

聞こえてたんだ…

 

 

凄惨なことばかりを書いたけど、

 

ひとつ、驚く事があった。

 

横断歩道をママチャリで渡っているところを

 

車にぶつけられ、うつ伏せに倒れてる。

 

気をつけをした姿勢のままの女性を

 

かなり昔に見た。

 

うつ伏せだから、

 

どこからの出血かもわからないのに

 

目を背けたくなる量の、血溜まりの中にいる。

 

誰の目に見ても、死んでるとしか思えず、

 

避けて通る車の風圧で、長い綺麗な髪が揺れる。

 

血溜まりの色が赤から黒に変わり出すのが怖い。

 

衝撃度はこの人が一番で、

 

一番記憶から消したい光景だった。

 

 

なんと、その人が取引先にいたのだ。

 

この人、すごい怪我して助かったのよ!

 

そんな話から発覚した。

 

跳ねた車の店の名前で、気がついたが

 

僕はそこにいたとは言わなかった。

 

ドクターヘリによって救われたそうだ。