ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

心理的瑕疵物件

こんばんわ。今日は、夏じゃないけど

 

怖かった話を書いてみますね。

 

 

基盤をプレスするアルバイトをやった。

 

夜勤。人がそばに来ない。

 

おまけにノルマがない。

 

少なすぎれば文句は言われただろうけどね。

 

仕事も覚えて気楽にしていた、そんなある日の事。

 

この日は、初めての雨でした。

 

 

仕事をしていると、視線を感じた。

 

その都度、振り返る。

 

なんだろう…

 

気にしないでいたら、

 

人がそばにいる感覚を味わった。

 

ふわぁっと、鳥肌が立つのがわかった。

 

 

これは、雨の日だけに起きた。

 

普通に気持ちが悪い。

 

特に、視線を無視し続けて

 

そばに来られた感覚の時ね。

 

 

視線を感じたら

 

すぐに振り返ってみた。

 

当然、なんもいないよ。

 

でも、ある事に気がついた。

 

背後に小さな窓がある。

 

開けるとこは出来ないから

 

飾りなのかね…

 

そこに人がいる様に思えるのさ。

 

この小窓のせいかな?でも気持ち悪いな…

 

そんな感じで続けていた。

 

 

この人、バカなのか?

 

そう思われてもいいや。

 

聞いてみよう…

 

朝が来るのを待ち、

 

少し偉い人に聞いてみた。

 

その人は言った『あなたもですか…』

 

 

外に周り、小窓の下に案内された。

 

草むらに、お地蔵さんがあった。

 

 

『この工場を建てる時に、

 

あそこのお店の息子さんが、

 

ここでバイクで転んだんだよ』

 

指で示せる位置にお店があった。

 

一人息子で、雨の日だったらしい。

 

 

工事というと、道路に鉄板でも敷いたのだろうか。

 

あれ、滑ってあぶないんだよね。

 

 

お供物をしても効果はなく、

 

そのうち嫌になってやめてしまったよ。

 

外にいるのに、そのうち室内に来る。

 

だんだんと寄って来てんだぜ。

 

あのお店の人には、

 

こんな事を書いてしまうのは

 

すごく悪いと思うけどね。