ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

やり返した日

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

僕の小さい頃は、

 

まだ差別用語も平気に言えた時代。

 

幼稚園の、おばあちゃん先生って人は、

 

僕に向けてよく言ってくれたよ。

 

目が悪い事と、

 

みんなで集まってる時に、

 

1人で砂場にいたりする事があった事。

 

友達の絵を書きましょう!という時に

 

1人トンボを描いた事。

 

自分が悪いんだろうけど…

 

 

1人で遊ぶ僕に

 

いつもイタズラをする奴がいた。

 

砂の城を壊したり

 

作ってるブロックを蹴り飛ばしたり。

 

描いてる絵を丸めたりね。

 

でもなんも言わない。

 

兄が父親から暴力を受けているのを

 

毎日見てたから

 

暴力的な事が大嫌いだったんだ。

 

そういうのも伝わらない人みたいで

 

僕の横を通過する時に蹴りを入れる様になった。

 

何が楽しいのかな…

 

 

商店街の息子は僕に言った。

 

やり返せばいいのに!って。

 

幼稚園児と思えぬ体格のいい彼は

 

なぜか僕に良くしてくれる。

 

砂場で2人で遊んだけど、すごく楽しかった。

 

でも人気がある人だから、

 

すぐ他の子が迎えにきてしまうんだ。

 

 

ある日の事です。

 

着てる服をハサミで切られた。

 

スモッグっていうんだっけ?

 

帰宅したら母親が泣いていた。

 

僕がこんなんだからみたいな話が聞こえた。

 

僕はやり返す事を決めたんだ。

 

 

異常なほどの執着で

 

奴の動きを観察していた。

 

こういうのに適性があったのかもね。

 

1人になった。さらに様子を伺う。

 

何を思ったのか

 

体育館履きや、体操服を掛けるフックを

 

くわえはじめたんだ。

 

僕はそっと近寄り

 

奴の後頭部に手を当てて、

 

フックに向けて押し込んだ。

 

 

うがいをしてるみたいな声を出している。

 

普段から空気みたいな存在だから

 

誰も僕を疑わなかった。