ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

大きな栗の木の下で

こんばんは!今日もただなんとなく書きます。

 

一歳年上に、意地悪ばかりする男の子がいました。

 

タチが悪く、そいつをやっつけると

 

兄を呼んでくるのです。

 

僕の幼なじみの女の子をいじめるので

 

やっつけたらお兄ちゃんを呼んできた。

 

僕は、この兄に毎回と言っていいほど

 

ほっぺたを両方、BB弾の鉄砲で撃たれた。

 

あろう事か、幼なじみの女の子まで撃つ。

 

『今度弟をのけものにしたら許さないからな?』

 

ん!?どういう事だ!?

 

こいつ、兄にどう伝えたのだろう。

 

返事に困っていたら、こう言われた。

 

『わかったの?返事は?』

 

ムキー!!!

 

…はい。腑に落ちない僕に

 

兄弟は背を向けたと思ったら再度振り返り

 

『ばーか』と言った。

 

ち、ちくしょう!!!

 

兄を召喚するなんて卑怯者め。

 

だが、甘かったな。

 

僕にもいるんだわ。

 

幼なじみの女の子の庭には、

 

栗の木があった。

 

ウニみたいなのが落ちてくるんだ。

 

2人で緑のウニを集めていたら

 

また弟の方が来た。

 

ウニを僕らの腕に押し当ててくる。

 

いてぇよ。このやろう。

 

そこで、僕は

 

横に生えてた薔薇の木からトゲを折り

 

そいつを何度も刺した。

 

泣いて帰った。

 

 

次の展開が読めるので兄貴を呼んだ。

 

兄貴に経緯を話したら

 

庭に穴を掘り出した。

 

楽しそうなので2人で手伝った。

 

穴は、ごく浅いものだが、

 

そこにウニをいれるだけ入れた。

 

最後に、隣の家の犬のうんこを入れる。

 

その上に、風呂場の床に敷くスポンジみたいな

 

板を置いて土を被せた。

 

 

またいじめてやるつもりで

 

兄弟が来た。なぜか兄の方が驚いている。

 

僕の兄貴と同じ学年だったのだ。

 

兄貴は、そいつのズボンを持ち上げ、足を浮かせ

 

落とし穴に落とした。

 

腰と手のひらに、うんこがついたそいつは、

 

僕らの前で泣き出した。

 

弟のなんとも言えない表情が

 

逆に可哀想になったよ。

 

 

緑の、まだ茶色にならない栗のイガが落ちてると

 

犬のうんこを思い出すのは、僕だけだろうか。