ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

トラウマな言葉

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

あなたが言われて凹む様な言葉。

 

そんなものはありますか?

 

子供の頃の私は、2つ。

 

今日はその内の一つの話を書いてみますね。

 

 

私は小さい頃、2部屋しかない

 

ボットン便所の家に住んでいました。

 

友達を呼ぶのが少し恥ずかしいけど、

 

ファミコンを幼稚園から持っていたので

 

友達がよく遊びに来る家だったんだ。

 

 

ある日の事です。

 

友達が言う。

 

『学校終わったら行くね!』

 

うん!いいよ!

 

商店街に住む、鍵っ子2人と僕は仲が良かった。

 

普段から僕の家で過ごす。

 

彼等の両親がうちに来ると安心して

 

共働きができたんだ。

 

 

踏切の向こう。少し栄えた地域から、

 

首からネックレスの様に鍵をかけて

 

親友が2人来た。…ん!?一人多い。

 

見ると普段遊ばない奴が1人混じっていた。

 

彼は、剣道が強い有名人だった。

 

クラスも違うし、会話した事もない。

 

ま、まぁいいか…

 

ゲームでもやろうか!ってなって、

 

家に上がった瞬間。

 

兄貴が友達を連れてきていた。

 

『あ…今日はゲーム無理だね』

 

親友の2人は、

 

兄がいる時は外で遊ぶ事になるのを知っていて、

 

慣れたもんでした。

 

『外で遊ぼうゼ!』

 

僕ら3人の遊びは

 

木登り、穴掘り、虫集め…

 

何をやっていても笑い合えた。

 

波長がぴったりだったんだ。

 

今日は、アリの巣掘って遊ぼう!

 

『いいねぇ!!』『やったぁ!』

 

サナギとか出てきたらドキドキだな…

 

次の瞬間、剣道君が言う。

 

[つまんないから、帰っていい?]

 

 

帰り道がわからないという事で、

 

親友2人は彼に付き添い、そのまま帰る事になった。

 

僕は、ポツンと公園に残り

 

巣から出入りするアリを見ていた。

 

[つまんないから、帰っていい?]

 

生まれて初めて言われたこの言葉。

 

頭にまたセリフが浮かび

 

ど、どうしていいのかわからず、

 

1人でキョロキョロした。

 

神社の杉の木が目に入り、

 

ただただ、それを見つめていた。

 

高校1年でこの家を出るその日まで

 

僕は神社の杉の木が目に入ると

 

このセリフが浮かんだんだ。

 

[つまんないから、帰っていい?]