ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

トラウマな言葉2

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

 

小さい頃の話です。

 

友達の家に行きました。

 

この友達は、父親も母親も外車に乗り、

 

どうみても裕福そのものな家。

 

みた事もない様な綺麗な室内に、

 

すんげぇ驚いたものです。

 

 

友達5人で遊びに行ったんだ。

 

楽しく遊び、一通り落ち着いた頃、

 

友達の1人が、冷蔵庫みたいなのを見つけ

 

なんと、冷蔵庫を開け出した。

 

人の家で冷蔵庫なんか開ける習慣はなく、

 

うわ!なんて事すんだよこいつ…って思った。

 

 

そんな時です。

 

そばにあったひとまわり小さい冷蔵庫を開けたら

 

見たこともない飲み物がぎっしり入ってたの。

 

読めない英語で、透明な薄いオレンジ色。

 

その飲み物のためだけにある冷蔵庫に

 

僕は目を奪われました。

 

 

僕は普段、人に物をくれ!!って言えない。

 

だけど、その時の僕は、どうしてもそれが

 

飲みたかったんだ。

 

冷蔵庫を開けたのは僕ではなかったが、

 

しばらく冷蔵庫に張り付いたのち、

 

おばちゃんを呼んで、こう言った。

 

 

こ、これ、飲んでみたい。もらってもいいですか?

 

 

呼ばれて、わざわざきたおばちゃんは、

 

冷蔵に顔を入れる僕を見て、こう言い返した。

 

 

『ずうずうしい子ね』

 

 

僕は我に帰った。冷蔵庫を開けたのも僕で

 

さらに、毎朝、家族で飲んでる飲み物をくれ!!と。

 

おばちゃんの目には映ったのだろう。

 

周囲を見渡すと、他の友達は違う事をしてた。

 

飲み物の名は、ファイブミニ

 

1980年代の話なので、出たばかりだったのだろう。

 

どんな味なのか知りたかっただけなのに…

 

今では普通に見かけるよね。

 

このビンを見るたびに、

 

今でも聞こえるあの日の声。

 

『ずうずうしい子ね』