ただなんとなく生きてます

僕が天に召される日まで、ちまちま書いてみるよ。

1人雪遊び

こんばんわ。今日もただなんとなく書きます。

 

高校出て就職して、山間部に配属された。

 

成人式の前日に大雪が降った。

 

明日の成人式の人たち、可哀想だなぁ…

 

可哀想なのは自分もだった。

 

帰りのバスと、電車が止まり、

 

会社に泊まることになったのだ。

 

うへへ!ちょっとした修学旅行みたいだな。

 

僕だけはしゃいだ。

 

職場の人たちはそんな僕を見て

 

若いね。と、わらった。

 

 

おぉう。さすが山間部。

 

雪、積もンだなぁ!!

 

友達のポケベルに

 

*2*2 ユキユキウキウキ! と送る。

 

時代はもう、PHS

 

僕のテルソナに、返事は来なかった。

 

会社の駐車場に出た。銀世界。

 

巨大な雪だるまを1人で作った。

 

三角コーンを、

 

雪だるまにひとつずつ被せていく。

 

笠地蔵のお爺さんになった気分。

 

やたら巨大に使った雪だるまは

 

簡単には動かすことができなくて、

 

テコの力を使い、モップで転がした。

 

モップが3本折れた。

 

雪の中にそっと隠した。

 

駐車場を走り回る。

 

息切れに、1人で笑う。

 

ほんとに誰もいない。

 

超貸切!! 大の字になって寝てみた。

 

ここだけにいるのも、もったいないので

 

僕は、駐車場から外に出てみる事にした。

 

 

だれもいない…

 

普段賑わうのに、完全に遮断されたんだ。

 

まずは会社の入り口に、雪だるまを…

 

台車の上と、自転車の上に雪だるまを使った。

 

三角コーンをかぶった、かわいい雪だるまに、

 

飛び蹴りした奴が酷い目に遭う事を願う。

 

 

この職場に配属された新入社員は

 

僕だけだった。

 

みんなどうしてるかな…

 

白い息を吐く。

 

ここのみんな、僕と10歳以上離れてるから

 

退職の日まで子供扱いだったなぁ。

 

 

そういえば…職場を転々としたが、

 

なかなか同い年に会う事がなく

 

今から二つ前の、大きな会社に入るまで

 

同い年がいないという不思議を味わった。

 

会うと、話題がとんでもなく多いんだよね。

 

今の会社は、社長が一個下。おまけに、

 

同じ小学と中学を過ごした。

 

公私共に一緒に過ごすようになりました。

 

 

朝になる。大雪が止んだ。

 

止んだところで、交通はマヒして

 

この日は仕事にならなかった。

 

みんなヒマで、僕の作った雪だるまを

 

壊して遊んでいた。

 

雪だるまの白い肌に根性焼きとか、

 

腹に穴あけてみかん入れたり

 

飛び蹴りして酷い目に遭ったりね。

 

 

みんな出入りするから、

 

社内の床が水浸しになっていた。

 

みんなで雑巾で拭いた。

 

わかっていた事だが何人かが、

 

『モップはどこだ?』と口にした。

 

僕はそこから、そっと立ち去った。

 

 

三日後、駐車場の雪は溶け始め、

 

お天道様は、僕の悪事を見逃さなかった。